まだスマホなんてなかった頃。
携帯電話も、
今みたいに誰もが持っていた時代ではなかった。
私は朝、
出勤途中にデイリースポーツを買っていた。
もちろん阪神の記事を読むため。
デイリーは阪神が主体のスポーツ紙だから、
阪神ファンにはマスト新聞。
一面から機嫌がいい。
お昼になると、
一人でランチを食べながら
阪神の記事をざーっと読む。
読み終わった新聞は、
近くのおっちゃんにあげることもあったし
会社のおじさんにあげることもあった。
誰もいなければ捨てる。
毎日のことなので、保存するほどではない。
ただ読む。
阪神がどうなっているか確認する。
それだけ。
困るのが、
デイリーが売り切れている朝だった。
仕方ないからサンスポを買う。
でも、
私はサンスポがちょっと苦手だった。
エッチなページが入っていたから。
でも、阪神の記事は読みたい。
しかし、エッチなページはいらん。
仕方あるまい、とサンスポ買う。
エロ紙面に挑む姫。
目的は阪神。
そんなことを長い間やっていた。
だから今でも
昔のスポーツ新聞の言い回しが
普通に口から出る。
この前の音声でも出た。
「今日も阪神がダメ虎なので、私の言葉キツイです」
ダメ虎。
たぶん今の若い阪神ファンは、
あまり使わないんじゃないか。
昔、デイリーで
松下さんがよく書いていた記憶がある。
負けて、弱くて、どうにもならん阪神。
ダメ虎。
そのまま。
先日、阪神が7連敗の最中で、
私は普通に機嫌が悪かった。
その日に収録した音声が、
若見えについての話。
「若く見えるメイク」
「若見えする方法」
こういう言葉を見ると、
私はちょっとピキッとする。
若く見えたい気持ちはわかる。
私だって美容医療を続けている。
でも、あなたのストロングポイント、それだけ?
そんな話をした。
あとで聞き返したら、まあまあ口調がキツイ。
50年阪神を見ていると、これが日常。
野球と美容は関係ないはずなのに、
ダメ虎の日は美容論まで強くなる。

