" /> 美容室で渡される雑誌が、その美容師の審美眼を語っていた | 美容家ルネ|50代からの美意識
✧Beauty Philosophy

美容室で最初に始まる対話は、雑誌かもしれない

✧Beauty Philosophy

美容室で渡される雑誌は、暇つぶしではない。

その一冊には、

美容師が「この人は何を面白がる人か」

という観察が入っている。

私が渡される組み合わせは、

GISELe、家庭画報、そしてSTORY。

この三冊の並びが面白い。

GISELeは好きな世界そのもの。

ファッションも、ヘアスタイルも、

色使いも、モデルの存在感も好みに近い。

ページをめくるたび、自分の感覚と重なる。

家庭画報は少し違う。

世界観、器、建築、旅、工芸、コラム。

「何を持つか」ではなく、「何を選ぶか」を語る雑誌。

成熟した美意識が流れている。

一方、STORYは

私にとって少し立ち位置が違う。

好みというより、市場を見る雑誌。

今、多くの女性に

どんな潮流を作ろうとしているのか?

どんな言葉で背中を押されるのか。

一般感覚を観察する資料として読む価値がある。

この組み合わせが絶妙!

私自身の美意識と、市場を見る視点、

その両方を満たしている。

「好きなもの」と「知っておくべきもの」。

その両方が机の上に置かれている。

美容師さんは髪だけ見ているわけではない。

話し方

服装

目線

質問の仕方

本を読む速度

興味を示す話題

そんな小さな情報を積み重ねながら、

その人の美意識を組み立てている。

また彼は、

一度だけ希望した席を

その後も必ず用意してくれている。

この美容室は髪型だけではなく、

その人の快適を記憶している。

だからヘアスタイルも、

毎回オーダーの満足を超えた場所まで届く。

「似合わせ」という言葉では足りない。

人そのものを読んでいる。

このオーナー美容師さんを見ていると、

その洞察力が仕事の中心にあることがよく分かる。

遠方からカウンタックで通う医師たちも、

この人を選び続ける。

理由は技術だけではない。

自分を理解してもらえたという感覚は、

人を何年も通わせる力になる。

人は、技術にお金を払っているようでいて

本当は理解されることに価値を感じる。

美容室で渡された三冊の雑誌は、

そのことを教えてくれた。

雑誌の選び方ひとつにも、

その人の仕事観は表れる。

だから私は、

髪を切りに行くたび

美容師さんの観察眼にも会いに行っている。

― きょうは、「人を見る力」を選ぶ ―

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