美容室で渡される雑誌は、
暇つぶしではない。
私が渡される組み合わせは、
GISELe、家庭画報、そしてSTORY。
この三冊の並びが面白い。
GISELeは好きな世界そのもの。
ファッションも、ヘアスタイルも、
色使いも、モデルの存在感も好みに近い。
家庭画報は少し違う。
世界観、器、建築、旅、工芸、コラム。
一方、STORYは
私にとって少し立ち位置が違う。
好みというより、市場を見る雑誌。
今、多くの女性に
どんな潮流を作ろうとしているのか?
どんな言葉で背中を押されるのか。
一般感覚を観察する資料として読む。
この組み合わせが絶妙!
「好きなもの」と「知っておくべきもの」。
その両方が机の上に置かれている。
また彼は、
一度だけ希望した席を
その後も必ず用意してくれている。
遠方からカウンタックで通う医師たちも、
この人を選び続ける。
私は髪を切りに行くたび、
今日は何を置いてくれるんだろう、と
雑誌も少し楽しみにしている。

