人というのは、
外ではいくらでも優しく振る舞える。
職場では礼儀正しく、
友人には気前がよく、
SNSでは思いやりの言葉を書ける。
でも、その人の本当の姿は
一番近い人への態度に現れる。
私は最近、
それを改めて考える出来事があった。
会ったことのない男性がいる。
知人の恋人で
私は彼を知らない。
だから人物評価をする資格はない。
ただ、
知人から聞こえてくる話だけは知っている。
暴言
暴力
責める言葉
傷つける行動
そして不思議なことに、
彼女を含んだ未来の話が一度も出てこない。
「一緒にこう暮らしたい」
「彼女を幸せにしたい」
そんな言葉が聞こえてきたことがない。
聞こえてくるのは、怒りと支配だけ。
もちろん、
人間関係には当事者しか分からない事情がある。
第三者が断片だけで裁くべきではない。
だから私は、
友人に何度も助言することはやめた。
人生は本人が選ぶもの。
私が代わりに責任を取ることはできない。
それでも一つだけ思うことがある。
人は、
一番近い人をどう扱うかで
その人の価値観が見える。
恋人
配偶者
家族
最も安心できるはずの相手にだけ
攻撃性を向ける人がいる。
外では穏やかなのに、
家では人格が変わる人もいる。
それは「甘え」では済まされない。
一番近い人を傷つけ続けるなら、
その優しさは本物ではない。
私は肩書きや年収よりも、そこを見る。
どんな成功者でも、
どれだけ社交的でも。
一番近い人への扱いが粗末なら、
その人の人生観まで疑ってしまう。
逆に、
誰も見ていない場所で
家族や伴侶を尊重できる人には、
品格がある。
そこは、
経歴には書けないけれど
人として最も価値のある資質だと思う。
誰かを好きになる前に見るべきものは、
外での評判ではない。
一番近い人を どう扱っているか。
その一点だけでも、
人は驚くほど多くを語っている。
― きょうは、一番近い人への態度を選ぶ ―

