大人の美しさは、共感の数では決まらない。
年齢を重ねれば、
若い頃に似合った服が似合わなくなり
顔立ちも身体も変わっていく。
そのたびに世間の正解を探していたら、
自分の姿はいつまでも誰かの採点表の中にある。
「私はこれが好き」と言うことは、
案外むずかしい。
褒められないかもしれないし、
理解されないかもしれない。
それでも選ぶ。
そこから初めて、
その人固有の美しさが始まる。
私は、
読者に安易に歩み寄りたいとは思わない。
優しい言葉で包み、
同じ場所に留めることが誠実だとも思わない。
読者を
自分で考え、自分で決められる
一人の大人として見ているから。
群れの中では、間違いを分け合える。
しかし一人で立つ人は、
自分の選択を自分で引き受ける。
一貫した自責思考。
孤独とは、寂しさではなく
自分の美意識に
自分の名前で署名すること。
― きょうは、誰かの正解ではなく、自分の選択を信じることを選ぶ ―

