" /> 個性だけでは届かない|思想が人を惹きつける時代へ【50代からの美意識】 | 美容家ルネ|50代からの美意識
✧Character Studies

ニューハーフが珍しくなくなった今、人は何に惹かれるのか|個性だけでは届かない時代へ

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LGBTを否定する気はまったくない。

私は個性だと認識しているし、

美しい人も多いので

むしろ楽しんで見ている側。

ただ最近、

少し違うことを考えるようになった。

魅力的なメイクが施され、流暢に話し、艶めかしいしぐさ。

けど、どこか濾過され

在り方や発信がパターン化してきたように感じる。

もちろん、

こんなことを書いている私自身が

突飛で優れた内容を書けているわけではない。

単に年齢を重ね、

私の感度が鈍っただけなのかもしれない。

それでも思うことがある。

人もダイヤモンドと同じなのではないか、と。

研磨される強度によって思想は圧縮され

個体性が生まれる。

苦労の量ではない。

自分の経験をどれだけ考え抜いたか。

その経験密度こそが

人の思想に奥行きを与えるのだと思う。

比較的、苦労の少ない家庭に育ち

ある程度舗装された

「ニューハーフ」という道を歩む人もいる。

一方で、獣道すらない場所を

自ら切り開いてきた人もいる。

その違いは肩書ではなく、

経験をどう咀嚼し

自分の思想へ変えてきたかにある。

だから言葉の重みが違う。

短い一言にも積み重ねが宿り、

聞く人の琴線に触れる。

私は中村うさぎさんが好きなので、

ニューレディー・肉乃小路ニクヨさんとの配信は必ず見る。

以前、ニクヨさんは

「自分の考えを伝えるには、素のままでは弱い。

だから意図的に女装をしている」

と話されていた。

私は、その一言に惹かれた。

女装そのものではなく

「どうすれば自分の思想が届くのか」

を考え抜いた結果が、今の在り方だそう。

だから発言が面白い。

読書家らしい品のある言葉遣いと

短い会話の中に垣間見える引き出しの多さ。

その背景には、

圧縮された思想があるように感じる。

「今の若い人は」と言いたいわけではない。

考える余地を残すより

一瞬で伝わることが求められる時代なんだろう。

アルゴリズムも、人の注意も

「理解しやすさ」を優先する。

その結果、表層をなぞった

どこかで聞いたことのある言葉と顔が増えていく。

それもまた、

時代が生む必然なのかもしれない。

昔は、

「ニューハーフ」という

存在そのものが希少性だった。

しかし世の中が成熟してきた今では、

偏見が薄れ

存在そのものでは差がつきにくくなってきた。

見られているのは、

どんな考えを持ち

どんな判断軸で生きている人なのか。

これはニューハーフに限った話ではない。

美容家も

インフルエンサーも

作家も

YouTuberも同じ。

個性だけでは珍しくない時代になった。

だからこれから人を惹きつけるのは、

品性や知性

そして積み重ねた思想ではないだろうか。

個性が前提条件になった、

個性だけでは届かない時代に入った。

これから評価されるのは、

研磨された経験が生み出す「思想の圧縮」なのかもしれない。

── きょうは、「思想」を選ぶ ──

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