SNSマーケティングを名乗る人から営業DMが届いた。
私のstand.fmを聴き、
「Instagramなどにも展開すると、もっと届きそう」
と感じたらしい。
さらに、
放送のどこを発信の強みにするか、
Instagramならどんな投稿にするか、
相談や申し込みへどうつなげるか。
一緒に整理して投稿案まで作るという。
なるほど。
そして最初に思った。
マーケティングを語るなら、
Official Websiteのプロフィールくらい見ないの?
私が引っかかったのは営業ではない
営業DMが嫌いなわけではない。
知らない人へ仕事を提案することも、
サービスを売ることも仕事の一部。
今回面白かったのは別のところ。
相手の「発信」は見ているのに、
相手の状況を見ていないように感じたこと。
私には『50代からの美意識』という
Official Websiteがある。
音声配信内で毎回テンプレで伝えている。
記事を書き
シリーズを作り
プロフィールを置き
作品を選び
問い合わせ窓口まで設けている。
stand.fmも存在しているけど、
それだけで活動が完結しているわけではない。
少なくとも仕事につなげる方法を提案するなら、
名前を検索する
公式サイトを見る
プロフィールを読む
現在どんな活動をしているか確認する
そのくらいは、マーケティング以前の話に思う。
「Instagramをやりましょう」が先に来る不思議
人は自分が持っている解決策から、
相手を見ることがある。
Instagram運用を売っているなら、
相手の課題もInstagramに見えてくる。
動画制作を売っているなら、
動画が足りなく見える。
コンサルティングを売っているなら、
相談すべき問題があるように見える。
でも、本来は逆ではない?
相手を見た結果、必要なものを考える。
Official Websiteを持ち、
文章を蓄積し
音声も発信している人なら、
Instagramを新しく増やすより、
既存メディア同士の導線を整えたほうがいい場合もある。
または、
何も増やさないほうがいい場合すらある。
「もっと届く」は魅力的な言葉。
でも、どこへ届けたいのか?
誰に届けば仕事になるのか?
本人はそもそも「もっと」を望んでいるのか?
そこまで見なければ、
マーケティングは単なる雑音になる。
AI時代、営業文は誰でも整えられる
これから営業DMの文章は、
ますます上手になると思う。
AIに条件を渡せば、
失礼のない文章も
親しみのある営業文も作れる。
だから文章が整っているだけでは、
提案力の証明にならなくなる。
では、どこで差がつくのか。
私は「どこまで相手を見たか」だと思っている。
Official Websiteを読んだ
プロフィールを確認した
過去の記事も少し見た
そのうえで、
「Instagramを始めませんか」ではなく、
「すでにここまで資産があるなら、
この部分をこう接続すると面白い」
と来たら、話は変わる。
こちらも「ほう」となる。
人は、自分を褒めた人より、
自分を正確に見た人に興味を持つもの。
マーケティングにも個体性が出る
私は、美容にも服装にも暮らしにも
「選び方」が出ると思っている。
仕事も同じ。
何を売っているか以上に、
どう相手を見るか。
自分の得意な方法へ連れていこうとするのか。
相手がすでに持っているものから考えるのか。
そこには仕事の能力差が出る。
営業DM一通から、そんなことを考えた。
Instagramを勧められたことが問題ではなく
私を見る前に、
Instagramが見えてしまったこと。
私が引っかかったのは、そこだった。
成熟すると、
何かを足す提案より
すでにそこにあるものを見つけてくれる人に惹かれる。
それはマーケティングだけの話でもない。
人と人が仕事をするとき、
最初に必要なのは「何をしてあげられるか」ではなく、
あなたは今、何をしている人なのか?
そこを見ることから始まる。
― きょうは、提案する前に相手を見る仕事を選ぶ ―

