" /> 若さを模倣するほど 人は消えていく|成熟世代の相貌について | 美容家ルネ|50代からの美意識
✧Beauty Philosophy

若さを模倣するほど 人は消えていく|成熟世代の相貌について

✧Beauty Philosophy

最近ずっと考えていた。

なぜ私は
“若い子そのまま”のファッションやメイクに
違和感を持つのか。

流行そのものが嫌なのではない。

すだれ前髪も
オーバーサイズも

若い世代が纏うと可愛いし、
ひとつの時代の空気として成立している。

でも成熟世代が、
「若く見えること」だけを目的に
そこへ寄せ始めると
テンプレート感が強くなる。

私は長年、
美容とラグジュアリーの現場に身を置いた。

メゾンブランドも
テレビ通販も
SNS市場も通ってきた。

その中で強く感じたのは、
人は“若さ”に惹かれているのではなく
“存在感”に惹かれているということだった。

でもその先に、
その人自身の時間が存在していないと
人物の厚みが見えなくなる。

成熟世代に本来宿るのは、
「若さ」ではなく
通過してきた時間の相貌だと思う。

その履歴が、
本来は顔や空気に滲み始める年代。

まだ美容家が、
糸リフトのビフォーアフターや
再生医療の移植中まで見せる時代ではなかった頃、

私は晒した。

綺麗に見せるより
尖りを丸めない。

そこから
「この人から受けたい」という人が集まり始めた。

今はAI加工もアプリも進化し
“若く見せる技術”そのものは
誰でも持てる時代になった。

外食写真
ブランド写真

美しい写真はたくさん流れてくる。

でも最近は、
写真の美しさより
その奥に どんな言葉が残るのかを
気にするようになった。

若い子を模倣するほど
逆に人物が消えていく。

その違和感を
私は見つめている。

― Lune

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