" /> グリセリンは毛穴を汚す? 化粧水だけを犯人にしない美容の考え方 | 美容家ルネ|50代からの美意識
✧Beauty Philosophy

グリセリンは本当に毛穴を汚すのか|化粧水だけを犯人にしない

✧Beauty Philosophy

「グリセリンは毛穴に良くない」

最近、そんな話を目にすることが増えた。

グリセリンフリーの化粧水を選ぶ人もいるし、

グリセリンを使わなくなったら毛穴が目立たなくなった

という体験談もある。

でも私は、そこで少し引っかかる。

それ、本当に化粧水に入っている

グリセリンだけのせいなのか。

水とグリセリン。私には昔の記憶がある

そもそもグリセリンは、

化粧品の世界では珍しくも新しくもない。

水分を抱え込む性質を利用した代表的な保湿剤。

私自身にも、ひとつの記憶がある。

娘は現在31歳だが、

彼女が中学1年のとき

思春期特有の肌の乱れが起こっていた。

娘はそれまで、

保湿というスキンケアをほとんどしていなかった。

そこで私は、

水とグリセリンのみの化粧水を少量作り

それ以外はつけずに過ごさせてみた。

数日すると、娘の肌は安定した。

思い返せば、この手作り化粧水が、

娘にとって初めての「保湿」だったかもしれない。

ただ、何か特別な美容成分を与えたわけでもない。

皮脂分泌の盛んな状態に水分を与え

それを抱える。

グリセリンは水溶性の保湿剤。

油脂やワックスのようなものではないので

「グリセリンが毛穴の中に油汚れのように詰まっていく」

と考えるのは、

少々乱暴ではないかと思っている。

もちろん濃度が高ければ、

ベタつきを感じることはある。

皮脂や汗の多い肌なら、

高濃度グリセリン処方を重く感じる人もいるだろう。

けれど、

重く感じることと、

グリセリンそのものが毛穴を汚すことは

別の話ではないか

日本人は化粧水だけで終わらない

私がいちばん気になるのがここ。

多くの日本人女性は、

化粧水をつけてスキンケア終了、とはならない。

化粧水のあとに美容液、

そのあと乳液、

さらにクリーム、

朝なら日焼け止めが入り、下地、ファンデーションなどが続く。

しかもグリセリンは、

化粧水だけに使われる成分ではない。

美容液や乳液、クリームにも広く配合されている。

最終的に肌の上は、

化粧水+美容液+乳液+クリーム+UV+ベースメイク+皮脂+汗

という状態になっている。

それなのに毛穴の状態が変わったとき、

化粧水に含まれていたグリセリンだけを原因とするのは

少し不思議ではない?

肌の上で化粧品は一層ずつ独立していない

肌の上では、

それぞれの商品が透明な板のように

独立して積み上がっているわけではない。

だから毛穴について考えるなら、

本来見るべきなのは

一成分ではなく、

その人が肌の上に最終的に何を作っているか

ではないかと思う。

むしろ、

皮脂分泌の盛んな思春期の肌に

それ以外をつけなかったこと

大きかったのではないかと思っている。

グリセリンフリーが合う人はいていい

だからといって、

グリセリンフリーを否定する話でもない。

皮脂が多い、

ベタつきが苦手、

高濃度グリセリン製品を使うと

どうも肌の調子が悪い。

それなら使わなければいい。

私が違和感を持つのは、

「私はグリセリンフリーのほうが調子がいい」が、

「グリセリンは毛穴に悪い」という一般論に変わる瞬間。

一成分だけを犯人にすると、美容はわかりやすくなる

美容情報では、

ときどき固定成分が英雄になったり悪者になったりする。

セラミドがいい、

この油はダメ、

この成分は毛穴にいい、

グリセリンは避けたほうがいい、

同じ成分でも配合量、組み合わせる成分、処方が違う。

使う人の皮脂量も違えば、季節も違う。

さらに私たちは、

一品だけを使って生活しているわけでもない。

最初に塗った化粧水だけを逮捕するのは早計。

見るべきなのは、

成分表の中の一語ではなく

何種類をどのくらい重ね

最終的に肌の上がどうなっているのか。

それだけ。

― Lune

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