若い頃より、鏡を見る回数が減った。
外出先で何度も顔を確認することもなくなったし
「今日の私、大丈夫?」と
全体をチェックすることも少なくなった。
なのに不思議なことに、
見る場所は細かくなっている。
目の下の乾燥はどうか。
頬の高い位置に艶があるか。
リップはくすんでいないか。
首と顔の質感はつながっているか。
昔は「顔」という大きな括りで見ていたものを
今は小さなパーツに分けて観察している。
老化が気になるから?
もちろん、それも少しはある。
若い頃は、
顔全体に勢いがあったし
多少雑でも、なんとなく成立した。
50代になると、
全部を完璧に整えるより
「今日はここ」と決めたほうが
顔がきれいに見える。
今日の顔をどう仕上げるかを見るために鏡を見る。
長く付き合った顔だからこそ、
見るべき場所がわかってきた。
