" /> 今思えば、更年期うつだったのかもしれない|光も音もつらく、残ったのは阪神とNetflixだった | 美容家ルネ|50代からの美意識
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今思えば、更年期うつだったのかもしれない|光も音もつらく、残ったのは阪神とNetflixだった

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あの頃の私は、音も光も受け付けなかった。

蛍光灯の白い光がつらい。

窓から入る日差しもしんどい。

夫が静かに流すジャズでさえ、

耳に入ってくるだけで疲れてしまう。

テレビは論外だった。

自分から音楽を聴こうという気持ちにもなれず、

筋トレや散歩はとても無理。

読書も数分で精いっぱい。

気づけば一日の大半をベッドで横になり、

「起き上がる」という

行為そのものにエネルギーが必要だった。

当時は、

「更年期だから仕方がない」と思っていた。

けど今振り返ると、

更年期に伴う抑うつ状態、

続にいう「更年期うつ」に近い時期だったのかもしれない。

そしてもう一つ、

最近になって思うことがある。

私は長年、

仕事で自分を削ってきたのではないか、

ということ。

人前に立ち、その場の空気を読み、

限られた時間で言葉を選び続ける。

常に期待に応え、結果を出す。

そんな緊張感の中に身を置いていると、

「頑張れているうち」は

自分の消耗に気づきにくい。

けど、

体は知らぬ間に帳尻を合わせる。

更年期というタイミングで、

それまで見えなかった疲労が

一気に表面へ出てきたとしても、

今となっては不自然ではなかったと思う。

ただ、それでも

完全に何もできなかったわけではなく

最後まで残ったものは、

阪神タイガースとNetflix。

阪神戦だけは、

ぼんやりと画面を見続けることができた。

ドラマや映画も、

物語の世界に身を預けることで、

現実から少し距離を置けた気がする。

一方で、自分の意思で

「楽しもう」とする力は

ほとんど残っていなかった。

だから最近、

本来 洋楽好きにもかかわらず

邦楽に興味を取り戻し、

アップテンポな曲まで

自然に聴けるようになった自分に少し驚いている。

「ああ、戻ってきたんだな」と。

人は回復するとき、

いきなり元通りになるわけではない。

最初に戻ってくるのは、

好奇心なのかもしれない。

新しい楽曲を聴いてみようと思う気持ち。

昨日より少しだけ外の世界へ目が向く感覚。

もし、あの頃の私と同じように

「何もしたくない」

「光も音もしんどい」

「ただ横になっていたい」

と感じている人がいたら、自分を責めないでほしい。

怠けているのではなく、

人生のどこかで使い切ったエネルギーを

体が懸命に回収している最中かもしれない。

私は今でも、

「あれは更年期うつだった」

と断言するつもりはない。

ただ、

あの時間があったからこそ、

今は思う。

人は壊れるまで頑張ることもできる。

でも、本当に大切なのは、

壊れたあとに何を取り戻すか。

私の場合、

その最初の合図は、

サカナクションの楽曲だった。

── きょうは、自分を削らない働き方を選ぶ。──

人は回復すると、最初に何を取り戻すのか|私の場合はサカナクションだった

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