色物コスメから、10年近く離れていた。
最後にしっかり買ったのはシャネル。
その頃には、
色物への興味も一度気が済んでいた。
あれは、
ショップチャンネルから
オファーが来る少し前だったと思う。
化粧品は充分持っていたし、
定期的に断捨離もしている。
もう新しい色物はいらないと思っていた。
ところが最近、
店頭でヴィセのパレットに触れて
「♡」
となった。
約1,300円。
粉を指で触った瞬間、感動した。
日本製、コーセー。
そこで
「そりゃ、みんなコスメデコルテを好きになるわ」
と納得した。
制服を着ていなくてもわかった
昔、コーセーの美容部員さんは、
制服を着ていなくてもわかった。
仕上がったメイクの肌を見れば
「あ、この人コーセー」
ファンデーションの密着の仕方に特徴があった。
肌表面の見え方も、ほかのメーカーとは少し違う。
今回ヴィセに触れた時、その昔の視覚と触覚がつながった。
コーセーが好きというブランド嗜好とも少し違う。
粉体を見分ける感覚の記憶。
感動したあとで成分表を見た
成分表を見ると、
タルクの次にナイロン-12。
油剤もかなり前に並んでいる。
単に細かい粉というより、
滑りがよく、粉っぽさを感じさせにくい方向。
あの柔らかな指感触も、肌への密着感も納得した。
ただ、全成分表示だけでは
粉の形や処理まではわからない。
私は手触りに感動したあと、成分表を見た。
企業の血筋と粉体様相は別
コーセーとアルビオンには資本関係がある。
エレガンスはアルビオンが展開している。
しかし、
資本関係があるから粉体まで同じとは思わない。
実際、エレガンスの粉体様相は違う。
企業の血筋と、化粧品の設計思想は別。
粉体を知る人が、油剤から肌を目眩ましした
少し話は飛ぶが、
小林照子さんがコーセー出身と知った時、
私の頭に豆電球が灯った。
小林照子さんのブランド、
ミエルボーテの「スキンケアペースト」。
ミツロウを使った丸いバーム状の製品で、
筆をクルクル回して塗布するもの。
私は過去に数回リピートしている。
コーセー出身だからこの処方になった、
と断定するのは飛躍。
でも、粉体を知る人が
あえて油剤側から肌を目眩ましした。
そう考えると、
スキンケアペーストを作った
小林照子さんの頭の中が理解できた。
私は約10年、色物コスメから離れていたが
約1,300円のヴィセに触れたとき
指が、昔見たコーセーの肌を思い出した。

