検索から来てくださった方へ。
The Style Councilと The Jamが持っていた
1980年代イギリス特有の
空気感と美意識について書いています。
音楽に対しては、
少し早熟だったかもしれない。
10代の終わりから
寝ても覚めても
The Style Council だった。
その前身の
The Jam にも夢中だった。
尖っていた。
神経質で、
少し怒っていて、
若かった私には
あの無機質さが異様に刺さった。
けど、
The Style Councilになった瞬間
ガラっと変わる。
当時の私は、
それを言語化できなかった。
ただ、
「なんだこの感じは?」
「めっちゃイイ!」
と思っていた。
今なら少しわかる。
ジャズ
ソウル
ボサノヴァ
ヨーロッパ映画の湿度
左派政治感
カフェ文化
イギリスなのに
どこかフランスやイタリアの雰囲気が混ざる。
労働者階級のリアルと
ヨーロッパへの憧憬が
同時に鳴っていた。
それが、
あの独特さ
だったのかもしれない。
初めてイギリスを旅した時も
私の頭にあったのは
ビートルズではなかった。
ブリックレーンあたりを歩きながら、
The Style Councilを想って
妙にソワソワしていた。
古い駅
曇った空
赤レンガ
少し煤けたカフェ
「ああ この感じだったのか」
楽曲の中にあった風景が
街の空気と繋がった瞬間だった。
長く生きてくると、
若い頃に説明できなかった感覚が
後年になって
急に、言葉を持ち始める。
私は昔から、
楽曲を“聴いていた”というより
音楽を吸っていたのだと思う。
だから、
The Style Councilは
今も私の中で
曲というより
美意識の記憶に近い。
そして今、
2026年5月15日に
名盤
『Café Bleu』の拡大リイシューが出るらしい。
わー♡
どうしよう。
あの頃の空気が
また部屋に流れ込んでくる。
—— きょうは、若い頃に言語化できなかった感覚を選ぶ。——

