2000年までの時代に
シャネルを渉猟した
圧倒的な消費体験。
その後
メゾンブランドで培った審美眼と
ショップチャンネル生放送の現場で得た
実践の知見。
この歳月から見続けてきた
ラグジュアリーの条件。
ショップチャンネルの現場で向き合うのは、
基本的に手が届く価格帯の商品。
限られた放送時間のなかで、
価格に対してどんな価値があるのか
熱を帯びて伝えなければ、
視聴者には選ばれない。
価格のわかりやすさ、
機能の明快さ、
使う場面が想像できること。
テレビ通販で支持される商品には、
伝わりやすさと熱量が必要になる。
この感覚のまま
メゾンブランドの
ラグジュアリー商品を見ると、
そこには単なる価格差ではない、
価値の奥行きがあることに気づく。
ラグジュアリーは、
便利だから売れる、
機能的だから選ばれる、
というだけでは成立しない。
むしろ
高価格であればあるほど、
その値段に見合う理由がより深く問われる。
必要なのは、
品質に「理由」があること。
ただ素材が良い、
仕立てが丁寧というだけでは足りない。
なぜその素材なのか、
なぜその工程が必要なのか、
なぜその仕上がりになるのか。
高額品には、
細部まで説明に耐えられる
クオリティーが求められる。
価格の高さが感覚ではなく、
論理として支えられていること。
それがラグジュアリーの第一条件。
次に、
背景に物語と思想があること。
メゾンブランドには、
長い歴史のなかで培われた
美意識や哲学がある。
商品は、
単体で存在しているのではなく、
ブランド全体の
世界観の一部として成立している。
そのため、
ラグジュアリーを買うという行為は、
手に入れること以上に、
その背景にある歴史や価値観を
所有することでもある。
さらに、
ラグジュアリーには「持つ意味」がある。
ショップチャンネルの商品が
「使う価値」を
わかりやすく伝える世界だとすれば、
ラグジュアリーは
「所有することの満足」まで含めて価値になる。
日常のなかで気分を高めること、
自分の感覚や美意識を確かめること、
時間とともに愛着が深まること。
そうした体験まで計算されている点に、
実用品とは違った強さがある。
最後に、信頼。
高額品ほど、
憧れだけでは人は動かない。
品質への信頼、
ブランドの一貫性、
長い歴史で築かれた評価があって、
その価格は受け入れられる。
ショップチャンネルの現場では、
選ばれる商品に必要な
「わかりやすい価値」が問われる。
だからこそラグジュアリーは、
単に高い商品ではなく、
品質や物語、信頼、
所有する意味まで含めて
成り立つものだとわかる。
ラグジュアリーとは、
価格の高さそのものではなく、
その価格に必然性があること。
その条件が揃ったとき、
商品はただの高額品ではなく、
特別な価値を持つ。
—— きょうは、価格ではなく 必然性を選ぶ。——
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