" /> 日常に戻るための夜 デンゼル・ワシントンという避難先 | 美容家ルネ|50代からの美意識
✧Character Studies✧Cinema & Drama Aesthetics

日常に戻るための夜 デンゼル・ワシントンという避難先

✧Character Studies

映画は、
感情を発散するためではなく
中心に戻るために観ることがある。

デンゼル・ワシントンの役には
怒りを外に向けず
静けさの中に収める美意識がある。

朝の光の中で書きながら、
日常と映画が
重なっていく。

毎日、書いている。

奈良の朝の光の中で。

だいたい機嫌がいい。

既得権益に憤っている日もある。

それでも、書いている。

昨日の私は、後者だった。

政治を考えると、
どうしても怒りが先に立つ。

そういう日は、
決まって同じ場所に戻る。

『イコライザー』の
沈黙の正義が圧倒する世界。

擦り切れるほど観たのに
人々を水面下で救う姿に
いつもの心地よさがある。

白いストックの香りが、
部屋の空気を静かに戻していた。

デンゼルの仮の姿、
マッコールが、
淡々と食品を選び、
日常を歩き直していくように、

私もまた、
自分の場所へ戻っていった。

怒りは消えない。

けど、
それを撒き散らすのではなく、
内側に収める方法がある。

彼の役は、
それを思い出させる。

日常に戻るという行為は、
敗北ではない。

自分の心を
守るための選択。

今夜は再び、
『デンジャラス ラン』を
観る予定。

また別の形で、
彼の静けさに触れに行く。

デンゼル・ワシントンという、感情の預け先

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