Netflixに
『THE CLOSER』
『NEW AMSTERDAM : 医師たちのカルテ』
『LAW & ORDER』
が来ると知って
少し興奮している。
昔から私は
“世界や社会の力学”
が見えるドラマばかり観てしまう。
恋愛ものより事件解決。
人が組織のなかで
どう機能するか。
権威の裏や人の脆さ。
そういうものばかり見ている。
その筆頭が、
『THE CLOSER』
シーズン1 ep1で一気に掴まれ、
シーズン7まで全話完走。
当時、かなり夢中で観ていた。
ブレンダ・リー・ジョンソン。
CIA仕込みの尋問技術で
事件をクローズへ導く
敏腕捜査官。
けども、
彼女は
“完璧なキャリア女性”
として描かれていない。
ピンクや花柄で
殺人現場に現れ
部下への説明は最小限。
ひとりで推理を終え
指示だけ出し
「Thank you」
と去っていく。
あの距離感がコミカルで
昔から妙に好きだった。
組織に完全同化しない。
けど、
結果だけは出してしまう。
ここが面白い。
しかも私生活は
かなり不器用。
砂糖依存気味で
方向音痴で
感情の起伏も激しい。
捜査に集中しすぎて
夫を呆れさせる。
超有能なのに
人としては
ポンコツ気味。
けど、
事件解決後に
甘いものを食べてる姿を見ると
子どものように無邪気で、
ものすごく人間的。
私は昔から
“完成された人”
より
能力と未熟さが
同居している人柄に
強く惹かれる。
そして、
このドラマの魅力は
ブレンダひとりではなく
部下たち全員が
ちゃんと
キャラ立ちしていること。
熟練なのに
なかなかドン臭い。
有能なのに
どこか人間臭い。
完璧な組織ではなく
“現場を長く生きた人たち”
ブレンダを取り巻く
このチームを見てるだけで
ほくそ笑んでしまう。
保身
忠誠
嫉妬
信頼
それぞれを抱えながら
チームが動いていく。
だから、
事件ドラマなのに
人の相貌ばかり見てしまう。
終盤、
シャロン・レイダー警部が登場し
のちの
『MAJOR CRIMES — 重大犯罪課 —』
へ移行していった。
これも結局
シーズン全話を完走し満喫した。
でも最初は正直、
シャロンをあまり好きになれなかった。
ブレンダの代わりなど
成立しないと思っていた。
けど、
見続けるうちに
得心した。
ブレンダが、
直感と尋問で
事件をクローズさせる人なら
シャロンは、
制度と交渉で
組織を成立させる人だった。
同じ「強さ」でも
成立の仕方がまったく違う。
なるほど〜、と。
人を動かす人と
組織を成立させる人は
別なんだと。
気づけば私は、
昔からずっと
同じものを見ている。
『NEW AMSTERDAM : 医師たちのカルテ』
でも、
『LAW & ORDER』
でも、
結局見ているのは、
「人が組織のなかで
何を守ろうとするのか」
「何を隠し
何を差し出して生きるのか」
のように思う。
派手な展開もいいが、
人の温度。
正論より、
世界や社会の空気。
そういうドラマを
私は何度も見返してしまう。
—— きょうは、場を読む人間を選ぶ。——
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