断捨離は何度も繰り返してきた。
服も処分し、
バッグも靴も減らし、
コスメも年1回は見極めている。
それでも最後まで残ったアイシャドウが2つある。
シャネルの黒展開パレットと、
ランコムの濃紺パレット。
どちらも何十年も前に買った物。
今なら「消費期限は?」と問われそう。
もちろん、その考え方も理解している。
だから私は使うたび、
アルコールを含ませたティッシュで
丁寧に筆を拭く習慣だけは続けている。
その年季の入った粉体が
肌に悪さをしたこともない。
私にとって問題は、
古いか新しいかではなく
今も私を美しく見せる力が残っているか。
判断基準は、それだけ。
私は黒や紺のアイシャドウが
驚くほどなじむ。
反対にオレンジ系のリップを選ぶと、
顔全体がくすんで見える。
一瞬のテンションで買った物より、
自分の肌を理解して選んだ色のほうが
何十年たっても裏切らなかった。
シャネルの黒と、
ランコムの濃紺。
まだ捨てる理由がない。

