最近わたしは、
アメリカのドラコス回遊を楽しんでいる。
iHerbで。
これが楽しい。
日本のドラッグストアコスメとは、
まず色使いが違う。
ベージュ系、ブラウン系、ブラック系が強い。
くすんだローズも、がっつり濃いブラウンもある。
M.A.Cのパレットで見かける、
顔の骨格まで変えてしまいそうな色彩が、
ドラッグストア価格で溢れている。
見ているだけで楽しい。
先日も回遊中に、
L.A. Girl のアイシャドウパレットを見つけた。
「ああ、これか!」
と思った。
アメリカの女の子が
YouTubeでメイクしている、あの感じ。
大きなパレットを開き、ブラシを持って、
「Yeah, yeah」
みたいなことを言いながら、
目の窪みにブラウンを入れる。
さらに濃いブラウンを重ねる。
今度はキラキラを指で乗せる。
また、
「Yeah」
とかなんとか・・・
話す内容はどうでもいい
私は顔しか見ていない。
そして、どんどん顔が出来上がっていく。
あの世界。
ところが値段を見て驚いた。
700円くらい。
えー!!!
あれ、ドラコスだったの?
私はてっきり、もっとするものだと思っていた。
マットが充実して、
薄いベージュからブラウン。
締め色まで揃っていて
アイシャドウだけでなく眉にも使えそうだし、
私ならコントゥアリングにも使う。
成分も見てみた。
タルク、マイカ、シリカを中心に、
ステアリン酸マグネシウム、ジメチコン、油剤など。
なるほど。
美容成分を詰め込んだ
「高級な粉」ではない。
色を伸ばす
ぼかす
そのための、
素朴でまっとうなアイシャドウだった。
キラキラする色には
合成金雲母や酸化スズまで使われている。
要するに、
全部同じ粉に色だけつけているわけでもない。
光らせる色は、ちゃんと光らせる。
700円!
いや〜、これは楽しい。
日本のプチプラアイシャドウには、
「この4色を順番に塗れば、いい感じになります」
という親切さがある。
対してアメリカの多色パレットから感じるのは、
「色は渡した、あとは自分で顔を作れ」
である。笑
この違いが可笑しい。
顔を小さく見せる
目の窪みを深くする
頬骨を出す
鼻筋を作る
化粧というより、建築寄り。
そして思った。
ひと昔前の私なら、
このパレットを躊躇なく買っている。
間違いない。
700円ですよ?
この配色よ?
マットがこれだけ入っているでしょ?
コントゥアリングにも使えるでしょ?
「安っっっ」
色違いを見つけて、
「こっちも使える」
と2枚目。
さらに、
「これは別用途に」
という、
よく分からない理由で3枚目。
そういう女だった。
ところが今の私は、
商品ページをじっくり眺め
成分も読んで
「ほー、これはよく出来てる」
と思った。
ここ数年、私は物を減らしている。
だから今は、
「これは良い」と「だから私が買う」が、
つながっていない。
良いものは良い。
安いものは安い。
配色を見て興奮もする。
成分表も見る。
アメリカのドラコス売り場を回遊しながら、
「これ、いいなあ♡」
「わー♡ 安いなあ」
「このマット、使えるなあ♡」
と一人で騒いでいる。
そして最後に、
買わない。

