美意識とは
何を足すかではなく
何に耐えられないかという感覚。
美しさを装うことは容易。
でも、
美学を貫くことは至難。
美学とは、
「何を足すか」ではなく
「何に耐えられないか」という
生理的拒絶の蓄積だから。
雑に生けた切り花。
首の折れた花に気づかないまま
微笑む自撮り。
その背後にある一本の折れた花を
見過ごす感性は、
どれだけ装飾を重ねても
隠しきれない。
「お花が大好き」と綴る指先が
その花の死に無頓着。
その人の言葉に
重みが宿ることは
ない。
——
と書いた尻から、
観葉植物に
あわてて水をやる
私がいる。
—— きょうは 見過ごさない感性を選ぶ——
