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Aesthetic Insights from Cinema & Drama✧Character Studies

メンタリスト|寝転んで事件を解く男 パトリック・ジェーン―Patrick Jane in The Mentalist

Aesthetic Insights from Cinema & Drama

ドラマ『メンタリスト』には
寝転んで事件を解く男がいる。

パトリック・ジェーン。

彼は、
犯人を憎まない。

人間の弱さを
知りすぎているから。

彼自身、
妻と娘をレッドジョンに殺されている。

だから、
人が崩れる理由を
責めない。

Netflixで再び観始めて
改めて気づいた。

ジェーンは
事件を追っていない。

人間が崩れる瞬間を
待っている。

また彼は、
霊能力で事件を解くと言われる。

しかし、
実際は違う。

観察。

刑事は現場を見る。
ジェーンは人を見る。


演技
緊張

そんなものには
驚かない。

彼が反応するのは
もっと小さなもの。

言葉と表情が
合わない瞬間。

一瞬だけ泳ぐ視線。

空気を読み
癖を拾い
沈黙を使う。

皆が見落とす
小さな違和感。

その時だけ
ジェーンの目が変わる。

人間の本音が
一瞬だけ漏れた瞬間だから。

普段、
彼は楽しそうに事件を解く。

冗談
余裕
皮肉で生きている。

捜査会議の最中でも、
ソファーに寝転び

本を読み、

お気に入りのカップで
お茶を飲む毎日。

ただし、
例外がある。

レッドジョン。

この名前に触れた瞬間、
彼の人格は変わる。

冗談も
余裕も
皮肉も消える。

外の世界を切り
思考は一点へ集中する。

あの沈黙は、
怒りではない。

九年間、
思考の奥で燃え続けた一点。

その答えが
目の前に立っているだけ。

ただ一人の男の思考を
何年も観察している。

サクラメント捜査局の屋根裏。

家具の少ない部屋。
人の気配のない空間。

そこは
生活の場所ではない。

思考の巣。

彼はそこで
レッドジョンという人格を
密に追い続ける。

ローレライとの逃避行さえ
恋愛ではない。

レッドジョンの世界へ
一歩近づくための導線。

このドラマの怖さは
ここにある。

ジェーンは、
レッドジョンを追うほど

社会から
離れていく。

狂気の殻に
閉じこもる。

屋根裏部屋
単独行動
執着

すべてが、
世界から距離を置く行動。

そして
最後の瞬間。

迷いはない。

そこにあるのは
勝利ではなく、

執念と思考の終点。

ジェーンは
怒っていない。

むしろ、
静か。

ジェーンは
事件を追っていない。

人間が
崩れる瞬間を
待っていた。

実は『メンタリスト』で
一番怖い人物は、

レッドジョンではない。

復讐者ジェーンだった。

▶メンタリスト Netflix|3月1日 マイリストに突っ込んできて 一瞬 呼吸が止まった―The Mentalist Returns on Netflix

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