今年は、お盆前に一度だけ大掃除をすませた。
それ以降は、気づいたときに軽く拭く、整える。
合間の拭き掃除の習慣が思った以上に効いていて、
年末に体力を消耗するような“大仕事”は、もう必要なかった。
だから年の瀬も、いつも通り。
特別なことは何もしない。
さっきまで、
のんびりと富有柿をひとつ。
ただ皮をむいて、静かに味わう。
甘さが強すぎず、きちんと季節を感じる果物。
こういう時間があるだけで、心がほどけていく。
柿を食べながら、
40代までの自分をふと思い出していた。
忙しく、駆け回って、
「止まること」にどこか罪悪感があった頃。
あの頃は、
年末は“やり切るもの”だった。
片づけて、終わらせて、締めくくって。
でも今は、
終わらせなくても、時間はちゃんと次へ進んでいくと知っている。
普段から、食品は厳選して、
無理のないローテーションにしている。
冷蔵庫の中も、暮らしの流れも、
大きく揺らさない。
だから年末も、
生活を変える必要がない。
いつもの延長に、静かな余白があるだけ。
「上質で清貧な暮らし・エレガントver」
それを、
お正月用に少し整えるだけ。
華やかに飾らなくてもいい。
頑張らなくてもいい。
何もしない時間を、
ちゃんと味わえること。
それが、今の私にとっての
年末のいちばんの贅沢なのだと思う。
