深夜の部屋で流れる静かな空気の中、
「人はなぜ生まれてきたのか?」と考えることがあります。
私にとっての答えは、とてもシンプル。
“地球に遊びに来た”──そのくらい軽やかでいいのでは?と。
だからこそ私は、パートナーシップも「魂が心地よく遊べる関係」でありたいと思っています。
優しさを持ちながら、無理をしない人
オットは稀にみる性格の良い、優しいタイプです。
人の気持ちがよくわかり、誰よりも気が利く。
そんな彼に数年前、大きな出世の話が舞い込みました。
周囲から見れば、それは“成功”を象徴するような話。
けれど、彼の表情は曇っていました。
──このまま出世すれば、会社に更に拘束される。
──本当にやりたいことを諦めることになる。
──転勤もあり得る。高齢の義両親のそばに居られなくなるかもしれない。
そんな葛藤が、彼の中に静かに広がっていきました。
私が夫に望むものは、たったひとつ
夫婦会議の日、私は迷わずこう言いました。
「断っていいよ。私はあなたに何も望まない。
健康で、ご機嫌でいてくれるだけで充分だから。」
その瞬間、彼の表情はふっと晴れました。
私は“夫にやりたいことを背負わせたい”のではなく、
“やりたいことを自由に選べる環境を守りたい”だけなのです。
オットの大本命──機械工学の世界に没頭する時間
実はオットには、ずっと温めている夢があります。
それは、機械工学を自己流に組み上げ、自分の世界観を完成させること。
私は、正直にいうと理解が追い付きません。
専門的すぎて、何をどう組み合わせているのか、わからない部分も多い。
でも──彼が寝食を忘れて没頭している姿を見ると、
「この人は本当に“地球に遊びに来た”んだな」と確信しています。
心から楽しそうで、誰にも止められないほど自由で、幸福そう。
その時間を奪うような“成功”なら、いらない。
私はそう思っています。
夫婦は互いを支配しない方が、うまくいく
私たちには、派手な生活はないけど、
上質で清貧な暮らしがしっくりと馴染んでいます。
互いをコントロールせず、
相手の自由を奪わず、
勝手に期待せず、
ただ「あなたが幸せならそれでいい」。
夫婦の距離は、近すぎなくていい。
お互いの人生に“風が通る余白”があるほうが、深くつながれるのです。
地球に遊びに来た者同士の、静かな同盟
ルネ流パートナーシップとは、
“支配しない・期待しない・奪わない”という、とても静かなもの。
けど、その静けさの中にこそ
成熟した50代の愛の美しさがあるのだと思います。
私たちは、今日も粛々と暮らしながら、
別々の夢を大切にし、
でも同じ食卓を囲んで微笑み合う。
地球に遊びに来た者同士の、静かな同盟。
それが今の私には、とても心地よいのです。

