旅先でふとサロンの扉を開けるとき、あなたは何を期待しますか?
技術の確かさでしょうか、静かな空間の心地よさでしょうか、それとも、
自分の感性がそっと目覚める瞬間でしょうか──。
50代の美意識は、こんな小さな選択や偶然の出会いからも、静かに、そして確かに磨かれていくものです。
パリ滞在記・全10本のうちの第8話。
美容の人として、旅先で気になるのは一流ホテル内の美容室。
パリ滞在中も例外ではなく、ジョルジュサンクの美容室「ここは外せない」と足を運んだ。
サロンは貸し切り状態で、ほかのお客さんは不在。

担当してくれたのは、私より少し年上のムッシュ。
長年の技術を期待し、シャンプーとブローをお願いした。
ところが──
正直、日本のサロンのほうが“痒いところに手が届く”。
はっきり言うと、
本気洗いで地肌をゴシゴシするのが日本。
全体をモフモフでごまかすのがムッシュ。
後頭部・襟足への気遣い、シャワー温度の設定、シャンプー後の肩マッサージの繊細さ、すべて思い出して惚れ直してしまうほど
日本の美容室は優秀。
海外に出かけるたび、一流ホテルの美容室を欠かさず訪ねるが、感想はいつも同じ。
やはり、日本の美容師さんは本当に素晴らしい。
世界に誇れる日本の美容師さんです。

フランス語が分からないまま、ムッシュが囁くように
「ふくらはぎのマッサージは?」と言った(たぶん)。
せっかくなので追加したところ…
それは筋肉に働きかけるマッサージではなく、表皮を優しく“なでる・さする”スタイル。
極上感というより、ちょっと不思議な感覚。
そして、会計は部屋付で3万5千円超え。
日本が恋しくなった。笑

けれど、これでまたひとつ確信した。
サロンでの上質とは価格ではなく、こちらの体感を理解し尽くし、
必要な心地よさを提供してくれること。
50代の美意識は、旅の中でますます研ぎ澄まされていく。
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