" /> 谷崎潤一郎を 棺から引っ張り出して 紅茶を飲んだ午後 | 美容家ルネ|50代からの美意識
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谷崎潤一郎を 棺から引っ張り出して 紅茶を飲んだ午後

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文豪、谷崎潤一郎を棺から引っ張り出した。

想像していたより
ずっと普通に現れた。

先に席に座り、
紅茶まで用意して待っていたような顔をしている。

愛すべき丸顔。

晩年、
ペンを持つことも不自由だったはずの手で
ティーカップを軽々と持ち上げていた。

その仕草が あまりにも自然で
私は可笑しくなった。

横並びで座り、
静かに会話が始まった。

数分も経たないうちに
あの独特の感覚が見え始める。

この人、
分かってやっている。

美も 欲望も
すべて 意図的に作っている。

気づいた瞬間、
私は笑って
激しめのツッコミを入れてしまった。

谷崎は 怒らない。

むしろ
楽しそうだった。

棺の中で眠っていた人ではなく、
ずっと 観察していた人の目だった。

昨日の記事は、
そんな午後の記録に近い。

あれは、決してディスりではない。

こんなふうに横並びで話せる日が来るとは
思っていなかった。

棺から出てきたのに
一番 生きていたのは
彼のほうだった。

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谷崎潤一郎という「SMクラブ常連の上品エリート」

— Lune

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