昭和kawaiiの少女は なぜ目が大きいのかを
戦後日本の少女文化と
静かな視線の美意識から考える。
昭和kawaiiの少女を見ると
まず目に入るのは
大きな目。
顔の半分ほどを
占めているようにも見える。
けど
不思議なことに
その目は
強く主張していない。
見つめているようで
どこか
遠くを見ている。
現代のイラストの大きな目は
感情を伝えるために
描かれることが多い。
目玉を出して驚く
ゲラゲラ笑う
激烈に怒る。
表情が
はっきりしている。
昭和kawaiiの少女は
少し違う。
目は大きいのに
感情が強くない。
どこか
静か。
それは
何を見るかを
自分で判断しているから。
主張するためではなく
世界を 選ぶための目。
昭和Kawaiiは戦後にうまれた。
瓦礫の道より、花。
混乱の暮らしより、風。
配給の時代より、空。
そういうものを
ただ見ている。
昭和kawaiiの少女は
語らない。
だけど、
よく見ている。
その視線が
あの絵の
静けさを作っている。
—— きょうは 少し遠くを見る。 ——

