50代になって、
髪が生えてくるだけで
ありがたいと思うようになりました。
抜けることも、
細くなることも、
もう当たり前の年代。
それでも、
ちゃんと生えてきてくれる。
けれどその髪が白いと、
つい、溜息が出る。
その反応が、あるときふと
なんだか違う気がしたのです。
同世代の女性たちが
ウィッグを選ぶ中で、
私は考えました。
隠すことが、本当に正解なのだろうか、と。
そして選んだのが、
生えてきてくれた髪を
「整える余白」として生かすという方法。
全頭ブリーチをしたり、
厚めのハイライトを入れたり。
白髪を消すのではなく、
白髪をベースに、
光を足す。
いろいろ楽しんでいます♡
白髪を
「隠す対象」から
「光に変える存在」へ。
その選択をした途端、
不思議な変化がありました。
カジュアルな装いが、
以前より自然に馴染む。
白いTシャツも、パーカーも、
気負わず着られるようになった。
白髪が浮くものではなく、
今の自分を整える色に変わったから。
白髪は、
老いの象徴ではありません。
それは、
ここまで生きてきて、
なお生えてきてくれた命の証。
私は今、
白髪を「欠点」として扱うのではなく、
「命の色」として
受け取っています。
50代の美しさは、
若さを再現することではなく、
今あるものを、どう生かすか。
白髪の余白は、
私にそのことを
静かに教えてくれました。

