12月31日の夜。
外は静まり、
一年の終わりがゆっくりと近づいてくる。
窓辺に立ち、
胸を少しだけ開く。
白い光を吸い込むように、
深く、静かに呼吸する。
たった5分。
それだけなのに、
肩の力がふっと抜けて、
今日の私の軸が
音もなく整っていく。
50代の呼吸は、
心だけでなく、
表情や佇まいにまで
まっすぐ影響する。
だからこそ、
美しさは外側から整える前に、
内側の静けさから立ち上げたい。
白い光をまとうこの短い儀式は、
まるで
上質なホテルの窓辺に立っているような感覚を、
心の中にそっと呼び戻してくれる。
華やかなことをしなくてもいい。
特別な準備がなくてもいい。
呼吸が整うと、
一年分の疲れや思考が
静かにほどけていく。
この夜は、
振り返らなくてもいい。
反省しなくてもいい。
ただ、
よく生きた自分を
深い呼吸で包み込む。
整った呼吸は、
整った心をつくる。
そしてそれは、
新しい一年へ向かう
いちばん上質な扉になる。
12月31日の夜。
白い光とともに、
静かに、年を締めくくる。

