私の後ろ姿｜朝のベランダにて

朝陽が差し込むベランダ。

ペールピンクのネル生地が、光をやわらかく受け止める。

ブリーチした髪が陽に透けまるで白い花のように揺れている。

手には年季の入ったマグカップ。

温かい紅茶から立ちのぼる湯気が、空気を整えていく。

私は、パジャマのまま──

167cmの背に、成熟のサイズを纏い静かに今日を迎える。

白レンガの設え、オリーブの木と白い花たちが私の後ろ姿を そっと見守っている。