旅先でふと、何かが足りないことに気づく瞬間。
それは単なる買い物ではなく、心の奥に眠る感性をそっと呼び覚ます、小さなきっかけのようなもの。
50代の自分磨きは、こうした“偶然の出会い”の中からも静かに芽吹いていくのです。
そして昼下がりのパリの街角には──
思いがけない発見と、感性を揺さぶる瞬間が待っている。
パリ散歩の昼に訪れた、美意識の旅の変化を綴ります。
パリ滞在記・全10本のうち第3話。

カットソーが足らず、急きょ買いに行こうとジョルジュサンクのエントランスを出た。
緩やかな坂道に風が通り、頬を撫でてくれる...
なんて心地いいんだろう。
パリのブランド路面店の建造物は、ファッションというより“芸術作品”そのもの。
「このブランドは高級だし…」
と思いつつも美しい佇まいに背中を押されるように店内へ。
丁寧な接客を受けて選んだ濃紺のカットソーは(ボディースーツ) 後で気づいたら
イタリアブランドだった。 というオチもまた旅の愉しみ。

買って満たされた余韻のまま散歩に出ると、快晴の空の下、日傘を忘れても歩きたくなるほど気分が軽い。
目に飛び込んだフランス放送「France 2」(フランス・ドゥ)の支局風オフィスが・・・
歴史的建造物の中にテレビ局があるというギャップに立ち止まり、ひとり興奮した。
50代のときめく美意識がまたまたアップデートされた、という瞬間だった。

さらに歩みを進めるとモンテーニュ通りのディオール旗艦店が。
ショーウィンドウに、うすピンクのパフスリーブワンピースがふわりと佇み、建物そのものの建築美と完璧に調和していて、
胸の奥がゾクッとするほど感動した。

50代の自分磨きとは、ブランドの価格ではなく
「美しいものを素直に受け取れる感性」を育てること。
上質さに触れるほど、美意識は自然と整い、佇まいは気品へと育っていく。

また、その時々の選択が、未来の自分を映す鏡となる。
そして、旅の記憶を格へと変えていく。
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